KBSワールドラジオ 第5回の放送分を再掲載です。
あけましておめでとうございます。
2006年 皆様にとって素敵な年でありますようお祈りいたしております。
今年もお家で韓国料理をよろしくお願いいたします。
年明けに一番に韓国で食べるお料理はトッククです。
トッククは別名「湯餅」と書いてタンピョンとも言います。トック（떡）とは米やもち米で作った餅の総称で、ク(국)はスープ料理の総称です。
本来は韓国は陰暦なので旧正月に食べるのですが、近年は1月1日、そして本来の陰暦の元旦にも食べている家庭が多いです。
韓国では数えで年を言いますので、正月に「何歳になったの？」の代わりに「トックク何杯食べたの？」聞いたりもするそうです。1年に何杯も食べる私はもうすでに、３００歳は越しています。困ったもんです。
Vol.６ トックク
*トックク
材料（4人分）
スープ用
牛肉 （部位は胸） 塊で準備してください ３００ｇ
たまねぎ 1/4個
白ねぎ ５ｃｍ
にんにく ２個
粒こしょう 小さじ1/2
水 6カップ
薄口醤油 小さじ１
塩 小さじ１
こしょう 少々
酒 大さじ１
牛肉のヤンニョンジャン
醤油（濃口） 大さじ２， 砂糖 大さじ１，ふとネギみじん切り 大さじ１，ニンニクみじん切り 大さじ１/２，ごま油 小さじ２，すり胡麻 小さじ２，こしょう 少々
トック（市販のもの） ６００ｇ
卵 1個 {塩、油}
作り方
１．まずは肉水（ユクス）を作る。牛肉塊を1時間ぐらい水につけて血水を抜く。鍋に水とたまねぎ、にんにく、葱をいれ沸騰させてから、牛肉を入れ、1時間ほど弱火にかける。
２．ざるにクッキングペーパーを敷き、スープを漉す。
３．スープを取った牛肉は長さ５ｃｍ、２ｍｍぐらいの厚さにスライスして、ヤンニョンジャンで味をつけておく。
４．卵は白身と黄身に分けて、それぞれに少し塩を入れよく混ぜてから薄焼きにする。
５．薄焼き卵は５ｃｍ長さにして千切りにする。
６．鍋に肉水（ユクス）を注ぎ、酒を入れ火にかける。
７．トックを水でさっと洗ってから、5に入れ、浮き上がってくるまで煮る。
７．醤油、塩、こしょうで味を調える。
９．器に盛り、上に牛肉、卵を彩りよく盛り付ける。
トッククの上にのせる具は、牛肉と葱をくしに刺して焼いたサンジョクという料理が一般的ですが、スープをとった肉もおいしいのでこのようにしている家庭も多いです。卵の薄焼きはひし形に切って汁に浮かせたりもします。
もっと簡単に日本の食卓に合うように作ってみましょう。
かつおや、煮干、あさりや鶏がらのだしでもおいしくいただけますし、市販のスープストックを利用してもいいですよね。
どのだしでも基本的に醤油と塩で味を調えてから、トックを入れて煮て、最後に溶き卵を注ぎ、かき玉汁を作る要領で作ってみてもいいですよね。上には海苔を細かくしたものと、こぐち切りにした葱を散らしたら、簡単にトッククを作る事ができますね。（玉川亜紀）
